うちは大仏のそばなので、そこから駅までは20分くらいかけて散歩しながら買い物に行くのがほぼ毎日(でもないかな)の習慣である。
バスを使うという手もあるけれど、待っている間に結構歩けるし、歩いているとほぼ必ずと言っていいほど「え?ここの店つぶれたの?」「新しい店ができている!」「あれ?ここ駐車場になっているけど、前はなんだったかな」などという光景に出くわす。それほど鎌倉の風景はどんどん変わる。
今日もいつものコース。由比ガ浜通り(鎌倉駅から藤沢行のバス通り)を歩いた。いつも通っている場所は、自分にとって特に普通のコースなのだが、鎌倉へ来る人、あるいは鎌倉に住みたい人には重要なスポットがいくつもあるらしいので、それを写真に撮ってみた。
まず、下の写真は、大仏の裏道を大仏方面から歩いたところ。写真右側にはバス通りがあり、観光客はほぼ皆さんその道を通って大仏まで行く。ただ、歩道が狭くて歩行者泣かせなので、住人はまず通らない。一本奥に平行した道があるので、そこを歩く。それが、下の写真の道です。
気の毒なことに、このバス通りに面して新しく美容院ができてしまった。バス通りは観光客しか通らないので、お土産物屋さんがずらりと並んでいる。あるいは、飲食。美容院ができても、地元の人はその道を通らないようにしているので、なかなか知られない。
この物件を見つけたときは「いける」と思ったのだろうが、マーケティングが甘かった。鎌倉で、地元の人間を相手にする商売をするときは、観光客しか通らない場所は避けなければならない。
大変なお金をかけて店を構えるのだから、何回も来て人の往来を確かめなければならない。その前に、ここを紹介した不動産屋、何?「ここは土産物屋にはいいけれど、美容院には向いてませんよ」ぐらい言ってあげてもよかろうに。まあ、不動産屋もよくわからないのだろう。レベルの低い不動産屋の営業マンとはこんなものです。かわいそうに、こんな物件をつかまされて…。
ところで、アンティコ・ロンディーノはパンが美味しいです。パニーニが900円とは高いけれど、観光地値段なので仕方がない。そのとばっちりを受けるのが地元民です。おかげで、なにもかもが高い…涙
アンティコができる前は、ここには四葩(よひら)という和紙のお店があったんよ。でも悲しいかな、日本人て和紙に興味がないよね。私は好きだけど。(和紙の好きな人、一緒に埼玉県の小川町に細川紙を買いに行きませんか?)
外国人の観光客も和紙にはそれほど興味がなかったのか、つぶれてしまった。雑貨屋は厳しいね。その点、飲食は強い。コロナ禍でも生き残ったのは飲食だ。それも、本物の飲食。なんちゃって飲食はつぶれていきました。
さて、こんなに書く予定はなかったのだが、写真一枚でこんなに文字を書くとは、自分でも驚きだ。読んでくれる人がいるとは思えないが、とりあえず自分のために書き続けるとしよう。