レンバイの前を通るときは、なるべく中に入って見るようにしている。価格的には東急ストアとほぼ同じなので、農家の皆さんも「東急より高くもなく安くもなく」という価格を勉強しているのだろう。だからつまらない。
いつも行列のトマト農家？がある件
今日も、時間は12時ころだったので、「もうおしまいだな」と思いながらも寄ってみた。今日は何班だったか定かではないが1班ではないことは確か。1班のときはお花の農家があるのだが、今日はお花がなかったから。和田さんが出ていたから、後で調べてみる。（全部で4班あります。その時によって元気な班とあまり元気でない班がある。）
※あとで調べてみたら、その日は2班でした。
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鎌倉レンバイの出店日カレンダーはこちら。カレンダーの曜日が小さくて見にくいのですが、このカレンダーは月曜日始まりです。
さて、入ってみると案の定、「もうさ、誰も来ないよね」「早く帰りたいな」という農家の人たちのため息が聞こえてくるような、そんな感じだった。今は端境期なのか、野菜もあまり種類がない。葉物が少し。あとは、農家によって違うが、じゃがいも、冬瓜、サツマイモ・・・和田さんのところでは大量のトウガラシが束になって売っていた。あれをクリスマスリースにしたらカワイイだろう。（が、本日の夕食に関係ないのでそういうのは後回しになり、結局買わないことになる。悲しいことよのう・・・）
もう出ようかと思いきや、何やら奥のほうで妙な雰囲気が漂っている。人が大勢並んでいる。お！あのお兄さんだ。長髪で、淡々とトマトを売っているイメージの、あのお兄ちゃん。この人は誰だろう。
だいたい、自分の場所には「●班 山田太郎」みたいな感じで看板がかかっているのだが、このお兄ちゃんの場所には何もかかっていない。名前もわからない。ただ、いつも人が行列している。知る人ぞ知る、ファンの多いお兄ちゃんなのだ。これをファンマーケティングというのだろうか？ちょっと違う気がする。
お兄ちゃんのお店は、こんな風だ。向こうで猫背になりながら野菜を袋詰めしている、金髪の長髪のお兄ちゃんが、売ってる人（たぶん作っている人）だ。私は「謎のお兄ちゃん」と名付けている。
トマトとナスを買ってみた
私はいつも時間がなくて買えなかったので（だって並ぶのに時間がかかるから）、今日はがんばって並んで買ってみた。トマトとナスである。なんか、ここ特有の買い方があるらしく、トマトはもう残り少なくて、テーブルに乗っている袋詰めのやつを自分で取ってならぶ。
この列にもルールがあるらしく、みんな静かに整然と並び、少しずつ前に進み、自分の隣にトマトが来たら、それを取ってよいということになっている。そうらしいのだが、どうやら後から来たのに横から手を出して、数少ないトマトの袋を吟味し、おもむろにつかんで後ろの列に並んだ親子（おばさんとその娘らしい）がいた。
その行為がルールに反したらしく、前のおばさんと娘（たぶん）が怒っていた。「後ろの人が先に取っていった」と。なるほど、そうだよね。そのとおりだ。こんな小さな列にもルールがあって、それを守らないとバッシングを受けることを知ったよ。
私は、トマトとナス10個を買った。ナスは、自分の番が来て初めて注文できる。「ナスを10個」と、適当に欲しいナスを指さすと、お兄ちゃんはその種類のナスを箱の中から丁寧に1本ずつよりわけてテーブルの上に置く。それが時間がかかるんだよね。だが、お兄ちゃんにはお兄ちゃんなりのポリシーというか、いつものやり方があるので、それを絶対に崩さない。淡々とより分けていく。
そして、見ていると誰にでも平等に、1本か2本、おまけに入れてくれる。そして安い！
私は「ナス10本とトマト1袋」買ったのだが、全部で「550円」と言われたときは驚いた。こんなに買って550円？安くない？安いよね？
うちに帰ってみたら、ナスは14本入っていた。なんということ？大丈夫なのか？農家はそんなに儲かっているの？
私が去年家の庭でプチトマトを栽培したときは、見事に失敗したよ。200個ぐらい獲れることを期待したが、20個ぐらいしか収穫できなかった。トマトの栽培って以外と難しいのだと、わかったよ。
だから、こんなに買って550円とは、労働力は大丈夫なのだろうかと思ってしまう。というか、すごく嬉しい。みんなが行列して買うのもわかる気がする。
ナスの写真を撮る前に、すでに2本のナスで焼きびたしを作ってしまった。ロースターさんにおまかせした焼きナスは、ただポン酢につけただけ。これが簡単でおいしいので、夏はほぼ毎日これ。ロースターさん、ありがとう。（パナソニックのけむらん亭を買いましょう。）
さて、とても収穫のあった今日のレンバイ。今日は幸せだ。
